- 2001-12-17 (月)
- カテゴリ:コラム「日々想う」

注)かぎかっこ内は音読でどうぞ
最近みるクロレッツのCM。
ストーリー自体はとても好きだ。
お気に入りのCMの1つである。
ただ気になるのは最後の一言。
「もう一泊泊まってしまいました」
それを言うなら
「もう一泊してしまいました」ではないのか?
言葉は生きている
使われてこそ言葉
その点は同意。
でも正しく語感を汲み取っている者にしてみれば過渡期の文法やら語法とは言えど間違った言葉使いでしかない。
場合によっては合体型,省略型の新語にも納得いかないものもある。
これに対して”時代について行けていない”などといった批判は受け入れることはできない。
正しい言葉を正しく理解し,正しく使おうと言っているだけだ。
新しい用法がどれだけ社会に認知されたら自分も抵抗なく使えるのか。
それは各個人の判断で行われるのであろう。
その点で「一泊泊まる」という言葉はすでに,言うまでもなくすさまじき影響力を持つテレビのCMとして使われてしまった。
製作者側は恐らく気付かなかったわけはではなかろう。
関係者のうち誰か1人くらいは文句を言ったかもしれない。
だが結局は「もう一泊泊まってしまいました」で電波に乗った。
それはつまり反対意見が潰されたか,あるいは究極だれも気が付かなかった,言いかえればその場には「一泊泊まる」で世間に通用するという認識があったということだ。
だがしかし,仮に「もう一泊」を違う言い方で,「延泊」という単語が使われていたらどうだったのだろうか。
「頭痛が痛い」というのは同じ誤りを冗談めかした文の中で一般的だが,
これから「空腹が空いた」だの,「地震が揺れる」だの,「旅行を旅する」だの,果ては「寒中水泳を寒いなか泳ぐ」なんてのがまかり通る時代が来るのかと思うと・・・,
ちょっとした恐怖である。
「かぎかっこ内は音読で読んでください」とかね・・。
この話題については妹と議論になったのが切っ掛けでここに発表した。
彼女の意見では,「一泊泊まる」は普通に使うけど,「延泊泊まる」や,「頭痛が痛い」は使わない,とのこと。
私の意見は「一泊泊まる」がおかしくて「頭痛が痛い」もおかしい,あるいは「一泊泊まる」も「頭痛が痛い」もおかしくない,と言うのなら変ではないが「一泊とまる」がおかしくなくて「頭痛が痛い」がおかしいと言うのならそれは変だ,というもの。
齢二十歳にして中学三年生の妹に「お兄ちゃん頭堅いよー。時代遅れだよ。」と言われた兄の苦悩。
気になったついでにもう1つ。
「めちゃめちゃ」を「めちゃ2」とするのもこの機会に是非止めてもらいたい。
「めちゃ」が2つなのだから「めちゃ×2」或いは「2めちゃ」,つまりは「めちゃ」を「2倍」にするのなら解るが
「めちゃ」を「めちゃ倍」されても困る。
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