- 2009-05-29 (金)
- カテゴリ:ちょっと一言

シュレッダーくずを捨てる際に燃えるごみではもったいない。
資源として再利用するためにはどう分別すれば良いのか調べてみた。
衝撃の事実
シュレッダーくずは再生紙の資源としてはリサイクルできない。
できなくはないけど,紙の繊維が細かく裁断されてしまうので紙としては再生できず,トイレットペーパーとしても無理で,
できてもトイレットペーパーの芯くらいにしかならないそうです。
と思いきやそうでもないらしい
エコロジカルな企業
こちらで紹介されているナカバヤシ 株式会社|アルバム・製本・シュレッダー・情報整理の総合サポーターへのインタビューより抜粋しますと
Q2 シュレッダーで細断した紙は、繊維が短くなりリサイクルできないと聞きましたが…?
A 皆さんよくそう言われますが、実は違います。リサイクルできます。シュレッダーはカッターのような切り方ではなく、手で引き裂いたように切るので繊維が完全に寸断されることはありません。それにもともと紙の繊維はとても短く、1mm以下にならないと短すぎてリサイクルできないということはありません。
むしろ、扱いづらさが大きな原因だろうと思います。かさばるために運送費がかかるし、バラバラな状態で扱いづらいので、回収事業者や再生事業者が敬遠していたためでしょうね。シュレッダーにかけると紙は10倍以上の体積に膨れあがります。4トントラックに1トンぐらいしか積めないでしょう。これでは採算が合いません。また、再生紙を作る時は最初にパルパーという機械で溶かすのですが、この時にもシュレッダーで細断した紙は軽いので浮いてしまいます。確かに扱いづらいですよね。
つまり,シュレッダーくずをリサイクルするには物理的には不可能ではないけど採算が合わないのでどこも取り会わず結果としてリサイクルできない。
と言えるようです。
できるけど・・・できない。
それでもシュレッダーくずをリサイクルしたい
昨今は機密情報の保護意識も高まり,企業では毎日大量のシュレッダーくずが廃棄されています。
これを「もったいない」と思ったことがある人も少なくないはず!
その1.湿式シュレッダー
書類を裁断するのではなく,溶かしてパルプ状にすることで機密情報の保護と環境対策を両立するまさに夢のシュレッダー。
パルプ状くずはリサイクル可能資源として製紙会社が回収してくれ,再生紙へと生まれ変わります。
問題は一台数千万円というお値段でしょうか。
その2.機密情報回収&リサイクルサービス
こちらは企業が提供するサービスで,書類をまとめて回収し,リサイクルしてくれるというもの。
製紙会社と古紙再生・販売の会社が協力する例もあるようです。
上で紹介したナカバヤシ株式会社の
機密文書のシュレッダー処理とリサイクル【パピルスネットワーク】
というサービスなどがそうです。
シュレッダーについてあれこれ
1.シュレッダーの歴史
wikiからですがこの辺りがまとまっていて分かりやすいと思います。
1909年にアメリカの発明家 Abbot Augustus が特許を取得、1935年にパスタメーカーを基にしたシュレッダーがドイツで製造された。1960年には日本の明光商会で1号機が生み出された(MSシュレッダー)。当初は営業先で「ごみをつくる機械」などの反応もあったといい、購入者は限られていたが、特に情報保全が重要な外務省、警察庁、旧防衛庁や在日米軍などはかなり早い時期にシュレッダーに注目していたという
。シュレッダー - Wikipedia
2.裁断の方法にもいくつかある
- ストレートカット
- 縦に切るだけ。うどんのように。
wikiの記述「1935年にパスタメーカーを基にしたシュレッダーがドイツで製造された」
にはとっても納得できます。
ところでこの裁断方法では「横書きの書類を横に」もしくは「縦書きの書類を縦に」切ると,1行がつながっているので情報漏えいのリスクは高いようです。
2009年現在市場に出回っているシュレッダーでこのタイプはほとんど無いのではないでしょうか? - クロスカット
- 縦に切り,一定の間隔で横にも切るタイプ。
現在の主流です。 - スパイラルカット
- 国産第一号を開発した株式会社明光商会の製品に関する用語で2m四方の正方形にカットする裁断方法のこと。
すごく細かいクロスカットのことだと思えばよいでしょう。
「MSシュレッダー C-78X」という製品で採用され,家庭用シュレッダーの最高峰とされたが現在は生産が終了し,後継機もないので入手は困難な模様。
別メーカーの用語では正方形に裁断するクロスカットのことを呼ぶ場合もあるそうだ。
- シュレッダー - Wikipedia
- MSシュレッダー C-78X (えむえすしゅれっだーしーななはちえっくす) - 関心空間
リンク先のc-78xのページは既に404
3.その他調査中に判明したこと
シュレッダーとはつまり広い意味でとると破砕機全般のことなので,今回のように紙のシュレッダーのことを特別に指すには
ペーパーシュレッダーという言葉を使うと良いようだ。
ちなみに「シュレッダーくず」も「シュレッダーダスト」と呼ぶとどこかかっこいい。
4.重大なことに気づく・・・
例によってシュレッダー - Wikipediaより
シュレッダーが手元にないが、機密書類を処理したいときは、料理用ミキサーで代用するとよい。水と紙を入れて回転させれば、すぐにパルプ状になり、切断型のどのシュレッダーよりも細かく処理される。
これってつまり「湿式シュレッダー」じゃないですか!
「シュレッダーが手元に無い場合に仕方なくとる手法」と「数千万円のシュレッダー」がともに「最高の機密保持性能と環境対応性能を兼ね備えたペーパーシュレッディング方法」だなんてなんとなく納得できませんが・・・。
機密保持性能を極めたい場合についていくつか補足
一般的なクロスカットのシュレッダーでは細かく裁断できますが,破片をつなぎ合わせて再生することも不可能ではありません。
そのため家庭用の一般的なペーパーシュレッダーでは情報漏えいのリスクが捨てきれず機密保持の性能には疑問が残ります。
紙に書かれた情報を完全に破棄するには前述のように溶かしてパルプ状にしてしまうのが確実ですが,
さもなくばシュレッダーくずを燃やすしかないようです。
焼却することが前提ならそもそもシュレッダーを使う意味が無いようにも思えますが・・・。
最初から機密文書は燃やしてしまえば良いですよね。
燃え残り防止のために細かく裁断するという「念には念を入れる」という考え方もありかもしれません。
まとめ
シュレッダーくずを再生紙としてリサイクルするのは現状では困難。
ついでに言うと裁断式ペーパーシュレッダーの機密保持性能はそんなに高くはない。
とりあえず今我が家のゴミ箱にあるシュレッダーくずは燃えるゴミとして分別して廃棄します。
そしてどうしてもシュレッダーくずをリサイクルしたい場合は
- 数千万円のシュレッダーを買う
- 企業の提供するリサイクルサービスを利用する
- ミキサーで溶かして手作り葉書でも作る
上記よりお選び下さい。
- カテゴリ:ちょっと一言

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- シュレッダーくずの分別・リサイクル・再利用について from ぼんずーず